春ですね。
新しいクラス、新しい職場、気持ちも新しくなるようなそんな季節です。
こんにちは!3度目のてんちょですよ。
さあこの春、皆さまは何か新しいことは始められてみましたか?
「何か新しいことしてみようプロジェクト」第一弾として、てんちょは自転車通勤を始めました。
片道40分、いい運動です。
動いた分、食べるのでどうやら体は絞られていかないようです。こんなはずではなかったのですが!
そしてプロジェクト第二弾は「自分でデザインして何か作ってみる」です。
日頃から絵を描きなぐってはひとり満足してるんですが、一度カタチにしてみたかったのです。
ご興味あれば是非お付き合いください。
今回は活版印刷でメッセージカードを作ってみます!
こちらがてんちょが描いた原画です。
ここからスキャンでPCに取り込み、データを作っていきます。
出来上がった印刷版。金属の版です。
このようにイラストだって製版できちゃいます。
印刷部分が盛り上がっていますね。
この凸にインキが付いて、用紙にむぎゅっと押され、あの独特の凹みができます。
今回、イラストの線が大変細いので綺麗に印刷できるか心配です。
そして今回使用する印刷機はこれです。手きん!
手きんでの印刷経験のある、大友Dに教えてもらいながら、活版印刷スタートです。
よろしくおねがいしま~す!
まずはチェースの中にメタルベースをセットします。
メタルベースのマス目に合わせて、版の上下左右の位置や傾きを調節して版を貼り付けることができます。
イラストは傾きの調節が難しいですね・・。大体で良しとしよう。
版を貼り付けてみました。
印刷位置に関しては人の目で見て合わせるので、若干の位置ズレは出てくるんですが、そこはハンドメイドの味ではないかと!
次にインキディスクにインキを乗せて伸ばしていきます。
インキの量が分かりません。
てんちょは大変びびりなのでちょこっとだけ乗っけてみます。
ん~・・少ないですか?
左側にあるレバーを手前に引くと、インキの付いたローラーが版の上を転がり、
次に印刷用紙が版に押さえつけられます。
プレスしてみましたが・・・汚れてますね!!
版を見てみると・・。
あら~凸以外にインキが付いてしまってます。
どうやらローラーがかなり強い力で版の上を転がっているようです。
版とローラーの間に少し隙間を作る必要があります。
両サイドのローラーレールに黄色いマスキングテープを貼りました。
版とローラーを離しすぎるとインキが乗らなくて印刷がかすれてしまうので、本当に微妙な距離なんです。
用紙はプレスの度に1枚ずつ手で差し入れます。
同じ位置に印刷されるように、まち針で目印を作った場所に用紙を合わせます。
0.数ミリの調節を繰り返してやっと出来上がってきました!
四方を断って完成!2時間半かけてやっとできました!
昔の職人さん、尊敬いたします。
かなり細かいイラストでしたが、きれいに線が出てますね。
まだローラーが近かったのか、インキだまりが広めにできてますね。
てんちょ的にはもう少しかすれている方が好みですが、今回はまあ良いでしょう。
大満足です!
教えてくれた大友D、スタッフのみんなありがとう。
おまけ・・・
2色刷りにもチャレンジ!
こちらは印刷版が2版必要になります。
メインの絵柄をグレー、音符を黄色にしてみよう。
生まれて初めてインキを練りました!自分の好みの色になるまで、少しずつ調節です。
インキの色と用紙に乗ったときの色はかなり違うので、こんなふうにペチペチしてインキを伸ばして確認します。
インキって硬いんですね。右手だけムキムキになりそうです。
だけど、手間をかければそれだけ愛着が沸くもので、かわいいですよねぇ。
1色目は先ほどと同じ手順なので問題ないのです。
難しいのは2色目の音符です。
なかなか印刷見当が合わないです。すごいズレます。
右の写真、やっと見当が合いました!
小さいパーツの多い音符の版は印刷圧が分散されにくく、同じ圧設定でも強く凹んでいます。
2色にするとまた雰囲気が変わりますね。
やっぱバフン紙かわいいな~!
今回初めてデザインから印刷までやってみましたが、ものづくりって楽しいですね!
創作意欲が湧き湧きで、マーチングバンドシリーズ作りたいな、なんて考えてます。
母の日とばあちゃんの誕生日のプレゼントに添えておくろうかな。
暇があるときにでもまた手きんを動かしていきたいな~。
人に教えられるくらいの手きんマスターになりたいです。
もしかしたら、そう遠くない未来に活版ワークショップを開いたりするかも・・です。
そのときは一緒に手きんマスターになりましょう。
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。
おわり~!
活版のオンラインサービス
活版名刺ドットコム