もう今年も残すところあと1ヶ月となりました。
今年は10月14日(土)、15日(日)に大阪・堺筋本町で開催された、西日本最大級の活版印刷イベント「活版WEST」への出展。
11月9日には古い印刷技法とトップクリエイター(Three & Co. 代表 福森 正紀 氏)による印刷トライアル、
「見て」「触って」「作って」楽しめる体感型印刷見本帳「THE PAPER TRAVELER」の発売。
続けて11月23日〜11月26日の4日間、台湾 台北市の臺北松山文創園區という煙草工場跡地で開催された
手工芸品展「POP UP ASIA」に出展。
そして12月には代表の野村がコレクトした古い印刷機械を使って創る喜びを体感できる印刷ショップ
「THE LETTER PRESS」のOPEN !!
……予定。(頑張ります…)
とイベント盛りだくさんの2017年は、あっと言う間の1年でした。
そこで今回は、先日行ってきた「POP UP ASIA」についてレポート。
刺激的な4日間「POP UP ASIA」
「POP UP ASIA」とは、アジア14ヶ国、108組のものづくりやクラフト、デザインによる
生活工芸品を集めた台湾 台北で開催の展示会です。
昨年が第1回目の「POP UP ASIA」は、開催期間の4日間で約1万人もの来場者で大盛況だったイベント。
第2回目の今年は昨年よりも多くの来場者が見込めるイベントに山添が初参戦。
代表の野村と私は、出展ブースの準備の為イベント前日の22日に現地入り。
台湾に着くなり、ホテルに直行し荷物をおいて会場へと向かいました。
会場で今回の「POP UP ASIA」の出展のコーディネートをしてくれた株式会社モグの藤田さんと合流。
山添のブース
会場に入るとインパクトドライバーでビスを打つ音や、聞きなれない言葉が飛び交い、出展者の活気が満ち溢れていました。
我々もすぐに作業に取り掛かり、簡易の棚を取り付けたり、商品を並べたりとせっせと準備に励みました。
ブースの準備もそこそこに終えて、藤田さんの台湾の拠点「谷居(Gu Ju)」に向かい、
そこのオーナーのFangさんと合流。
そこからFangさんの案内で台湾の夜の街へ。
1日目の台湾での食事は薄皮の小籠包が美味しい「濟南鮮湯包」
小籠包はアンが透けるほど薄く、食べると中の肉汁がアンと一緒に口の中に広がりたまらん美味しさでした!
他にも餃子、あさりのスープ、炒麺などなど、台湾ビールと一緒に美味しくいただきました!
海鮮の入った炒麺は、見た目は日本の焼きそばと似ていますが絶妙な味付けが…
失礼しました。
今回のテーマは食レポじゃないんで本題に戻ります。
こんな感じで1日目を終えて、いよいよイベント当日!
POP UP ASIA 1日目は平日なので、さすがに開始前に長蛇の列ってな事はなかったです。
中国語も英語もダメな私は、どう接客をすれば良いのか内心ドキドキとワクワクでした。
とは言いつつも通訳の方をお願いしていたので実はあまり不安はなかったです。
イベント開始後はパラパラとお客さんが入り始め、予想していたより緩めのスタートでした。が…
写真右手、首からイベントのスタッフカードをぶら下げているのが通訳を担当してくれた上野さん
お願いしていた通訳さんの接客力がすごくて気がつけば人が集まる集まる。
私は役立たずなんで、会計業務とひたすら日本語で「こんにちは」と言ってフライヤーを配っていました。
意外にこれ効きますよ。「こんにちは」と声をかけると
大抵の人は立ち止まってくれて、中には笑顔で「こんにちは」と返してくれる人もいました。
そんな中、弊社が今回のイベントに持ち込んだ商品の中の一つ、
私がデザインした2018年オリジナル活版年賀状が嬉しいことに大好評!
価格もお手頃なこともあり、たくさんの方にご購入いただきました。
人気は左下の「海辺のダックス」と中段右の「日日是好犬」。
この2種はイベント開始2日で完売になったので、後発組のスタッフに追加で持ってきてもらう程の人気ぶり。
中には英語で「cute!」と言ってくれたり、僕の顔をみて親指をたてるジェスチャーで「Good!」と笑顔を見せる方も。
そしてもう一つ私が考えた「PATCHWORK POSTER」。
パッチワークポスターは、紙の色も厚さも質感も違う用紙に、異なるインキで活版印刷された文字を、
あえて一度トムソン抜き加工でバラバラに。
そこからバラバラになった数種類の異なる紙ピースを組合わせ再構築した活版ポスター。
こちらは値段が少々高いのとサイズもそこそこあるので、なかなか売れませんでした。
しかし!
突然、一人の男性に声をかけられて、ポスターを指差し話かけてくるじゃないですか。
私はまったく聞きとれなかったので、すぐに通訳の上野さんを呼び話を聞くと、
「あなたが考えたの?」「Bauhausのデザインみたいだね!」「クールだね!」とお褒めのお言葉をいただきました。
その男性はPOP UP ASIAの為にわざわざ香港から来られていました。
ポスターだけでなく、弊社の商品をすごく気に入っていただいてたくさんの商品をご購入いただきました。
お話をしててもすごく気さくでとっても良い方でした。
そしてその彼がポスターを欲しいと言ってくれました!しかも2枚も!
まさか買ってくれるとは思ってもいなかったので驚きと嬉しさでちょっと焦りました。
お会計が終わった後に彼が財布の中を私に見せて、「全財産使っちゃたよ!」とニコッと笑ってたのが印象的でした。
本当にありがとうございました!
最後に、記念に一緒に写真を撮らせていただきました。
そんなこんなで、通訳の上野さんの活躍もあり、売上も非常に良く、
順調な滑り出しで終えた1日目「POP UP ASIA」でした。
さてさて、イベントも大盛況で昼抜きで頑張った台湾2日目の食事は。
漢方がいっぱい入ったスープのヤギ鍋「下港吔羊肉爐」
ヤギ肉と聞いて臭みがあるかと思いきや、臭いなんて全然。
野菜もたっぷりでスープもあっさりで美味しいからビールがすすむ!
写真右のラムチョップのようなメニューも食べ応え満点で最高に美味しかった。
ここも昨日同様Fangさんに連れて来てもらいました!
ってごめんなさいね。ご飯が美味しくて伝えずにはいられなくて…
POP UP ASIAに参加して思ったこと
POP UP ASIA 2日目も我がブースは順調で、3日目、4日目も客足が途絶えることなく大盛況で終了しました。
もちろん出展している以上、商品がたくさん売れることは重要ですが、
自分たちが好きで続けている活版印刷の魅力を知ってもらいたく、チャレンジした今回の「POP UP ASIA」。
文化は違えど、デザインも含めて活版印刷の魅力をたくさんの方に共感してもらえた事、
通訳の方を通じてですが、顔を合わせて色々なお話ができた事、
行かないと体感できない現地の雰囲気、文化、人々、食。
今回「POP UP ASIA」の参加のお声かけをいただいた株式会社モグの藤田さん。
同じく、藤田さんのコーディネートで参加されていた京都友禅協同組合の皆さん。
イベント中ずっと接客応対を頑張ってくれた通訳の上野さん、ナスちゃん。
滞在中、毎晩美味しいお店を案内していただいたFangさん。
弊社のメッセージカードが大好きで、差し入れを持って来てくれた方。
他にも現地のバイヤーさんやイベント運営の方、香港のイベントスタッフの方からもお声かけをいただいたりと、
嬉しいお話もたくさんいただきました。
出会いや、繋がり、きっかけの全てには「人」が必ず関わっているんだとつくづく思いました。
その「人」に会うには、その場所に自分が行って、自分が立ち、体感する事が大事なんだと改めて思いました。
この大切な機会を今後の展開へと繋ぎ、また次へと繋いでいけるようにと思います。
今回、「POP UP ASIA」の参加にあたりご協力いただきました皆さま、本当にありがとうございました。
最後に
1日目の夜にコンビニで翌朝の朝食を買ったのですが、朝は変わり種は避けて見た目でメロンパン?を購入。
ただ表記が「菠蘿麺包」と書いているので、中に焼きそばの麺でも入っていたらどうしよう…
翌朝、緊張の一口目。
パンの中に麺は入っていませんでした!なので美味しくいただきました!
ちなみに「菠蘿麺包」と書いて「パイナップルパン」、「麺包」はパンの事なんだって。
パイナップルの味なんて全然しなかったけどね。
山添/大友D