みなさん、こんにちは。
過ごしやすい気候になってきたので、休みの日はどこかお出かけしたくなりますね。
去年はあまりお出かけできなかったので今年は紅葉だったり、
いろんな美味しいものを食べに行きたいな〜と、思っています!
食欲の秋を理由にたくさん美味しいものを食べてやろう、と企み中です、、、(笑)
2回目の登場となりました営業部の北山です!
入社してから約半年ほどが経ち少しずつですがお仕事も任せてもらえるようになってきました。
ですが、まだまだ印刷業界のことは知らないことだらけで毎日新しい発見ばかりです。
今回はそんな新人のわたしが知った活版印刷のことについてみなさんにお届けしようと思います!
現場の入口にとっても大きな活版印刷の出来る機械があるのですが、
度々印刷しているものがあって、何に使われているんだろう?と思い、気になったので現場の方に聞いてみました。
シンプルな罫線だけの紙、、、
この紙は過去帳というものに使われるそうです。
過去帳という言葉を初めて聞いた方も多いのでは、、、?
わたしも初めて耳にしました。
過去帳とは仏教の儀式で使用される道具のひとつで、
代々亡くなった方の戒名や俗名、死亡年月日、享年などを記しておく帳簿のことだそうです。
蛇腹になった紙が連なっています。
これを広げると約3.5メートルほどの長さになります。
この紙を6〜7枚ほど繋げて蛇腹に折り畳みながら製本していくそうなのですが、
折りたたむ時に活版の特徴がとっても役に立っていたんです!
どういうことかというと、罫線に沿って手作業で蛇腹に折りたたんでいくのですが、
活版印刷によって出来た凹みがスジ入れをしたような状態になって綺麗に折り目をつけることが出来るのだそうです。
こんな風に折り目がわりに活版印刷を利用するなんて考えてもみなかったので、
そんな使い方も出来るんだ!と、とても驚きました。
この過去帳をご依頼頂いている方にお会いする機会がありお話を伺うと、
この罫線の圧加減がとても重要で、強すぎると製本中に破れてしまったり、
弱すぎると綺麗に折ることが出来ないとのことでした。
そしてこの大きな機械は、ハイデルベルクのKSBという名前なのですが、
とても古い機械なので実際に稼働させているところは今はあまりないそうで、
大きい紙に活版印刷ができるところを色々探した結果弊社を見つけてくれたそうです。
ちなみにこの過去帳は四六判4切り(B3サイズより大きいもの)の和紙に印刷をしています。
そんな貴重な機械があるということをお話を通じて実感することが出来ました。
そして弊社の活版印刷体験が出来るTHE LETTER PRESSでも
この機械で印刷したものも紹介をしているのでよければこちらも覗きに行ってみてください!
ちなみにこのウェルカムボードはA3サイズです。
https://theletterpress.shopinfo.jp/posts/16032442
大きな機械だからこそ出来る表現がまだまだあるんだろうな、と思うととってもわくわくしました!
まだまだ印刷の知識がない私ですが、これから印刷って面白いな、
と思ったことをどんどん発信していきたい、と思っているのでぜひ次回も楽しみにしていてください。
ではまたお会いしましょう~