3月19日にご結婚されました秋葉様ご夫婦より嬉しいお手紙と「活版名刺 おはなし」という
手作りの小冊子をいただきました。
秋葉様は昨年12月にご連絡をいただき、
3月19日の結婚式の際に来賓された方々にお配りする活版名刺の制作依頼でした。
印象深かった初回のお打ち合わせ
お打ち合わせの日、最初の印象はとても明るい奥様と物静かな旦那様という印象でした。
早速奥様の寛子さんが活版印刷で作りたい名刺のイメージをご丁寧にご説明していただきました。
寛子さんは活版印刷での名刺作りをとても楽しみにしており、
喜びを抑えきれないぐらい嬉しそうに今回の経緯などをお話ししてくれました。
その隣で旦那様の裕文さんは言葉数が少なく名刺の制作と言うよりも私への警戒心があるような様子でした…
そんなこんなで打ち合わせも終わり、せっかくなので社内に数台ある活版印刷機の紹介を始めると、
裕文さんに変化が…
手刷りの活版印刷機「手キン」を見る目が子供のように輝き始め、
自動フート印刷機「スーパーエース」のかわいい機械音に耳を傾け、
大きな活版印刷機ハイデルベルグ社製の「T型プラテン印刷機」の重厚感とエアー音にテンションは最高潮!
裕文さんもすっかり打ち解け、打ち合わせの時のテンションからは考えられないぐらい興奮した様子に、
今度は寛子さんが裕文さんの初めてみる姿に大興奮 笑
とても楽しく有意義なお時間を過ごさせていただきました。
そんなお二人が活版印刷についてとても楽しくやりとりされている姿が仲睦まじく素敵な光景でした。
そんな素敵なお二人の大切な結婚を記念した夫婦名刺
裕文さんと寛子さんが表裏一体で1枚の夫婦名刺。
本がお好きなお二人という事と「秋葉」という名前にちなんで「本と落葉」のイラストを入れて欲しいとの要望。
横タイプと縦タイプでイラストも違ったテイストで2種類をデザインしました。
名刺が刷り上がりお渡しの日。
秋葉様ご夫婦からご提案があり、活版名刺が出来上がるまでの経緯を手作りの冊子にして
結婚式へ来賓された方に名刺と一緒に配りたいので取材をさせて欲しいとの事でした。
その取材の内容をまとめた冊子がお手紙と一緒にいただいた「活版名刺 おはなし」という冊子でした。
内容は活版名刺を作ろうと思ったきっかけからデザインの意図、機械の写真なども掲載されていました。
この手作りの冊子はお二人にとって大切な思い出の一つとなる素敵な冊子でした。
名刺にしても冊子にしても二人の思いが込められたもの。
過ぎ行く時の変化とともに紙の角は折れ、色も変色することでしょう。
ただそんな経年変化が年月の深さを伝え、
思い出を呼び起こす手がかりとなり、
紙に触れた感触があの時の記憶を甦らせるのだと思います。
「残すべき思い出や言葉を紙に残す」
それが私たち印刷屋の出来る最高のサービスなのだと強く考えさせられました。
裕文さん、寛子さん
この度はご結婚おめでとうございます。
お手紙までいただき、素敵な冊子もありがとうございました。
今回、このような人生の節目の名刺制作に携われたことを大変嬉しく感謝しております。
私にとっても大変貴重な経験と素敵な思い出となりました。
本当にありがとうございました。
山添/大友D