建築設計をされている高田璃莉様より作品集の依頼を受けました。
ボストン在住の高田様ですが帰国期間に足をお運びいただき、打ち合わせをいたしました。

ご要望として

・制作部数が少ないので極力コストを下げたい

・見開きの絵柄があるため180度開くものにしたい

・表紙は活版印刷を使いたい

とのことでした。

まずは本文の印刷。制作部数１冊の頁数88pという小ロット多ページはオンデマンドプリントが必須でした。

一般的なオンデマンドプリントは印刷可能サイズがＡ３で、今回綴じ方向が紙の短い方（Ａ４ヨコ開き）の
ため、必然的に製本は１丁、ペラ丁合が条件になります。

背がしっかり固定されて表紙と本文１ページも180度開くよう、表紙でくるまずに寒冷紗を見せ、その寒冷紗が背以外は
見えないよう表紙は合紙をしました。

表紙の活版の凹凸をしっかり出すと、本来であれば表紙の裏に型が出ますが、合紙をすることで表紙裏も綺麗に仕上がりました。

高田様にも大変ご満足いただき、１冊を慎重に丁寧に作ることが出来た思い入れのある仕事となりました。

印刷・加工の事例はもちろん、多メーカー多種の紙サンプルを見て提案出来るのは、お越しいただき対面での打ち合わせならではです。

（プリンティングディレクター　野村）

プリンティングディレクションによってブランドの世界観を演出した事例もご参考ください。
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